今すぐやる会

怠けるつもりはないのに気が付いたら、サボってしまう。気を付けてるつもりなのに遅刻が多い。そんなスケジュール管理、タスク管理に不安を抱える方へ、めんたね代表http://mentane.net/カウンセラー尾谷幸治が主宰する、ADHDの治療プログラムを用いた、意志の力を使わない、スケジュール管理、タスク管理のワークショップです。お問い合わせはこちらまでcontact@imasuguyaru.com

タスクとの上手な付き合い方。完璧主義とポモドーロ。

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今回の記事では私(大杉)のタスク処理を振り返って書いて見ます。
特に完璧にやりたい!やらねば!という意識が強いのだけど
思い通りに出来なくて落ち込んでいる人は必読です。
 
元々この今すぐやる会は、タスク管理やスケジュール管理に難を抱えた人間が
互助会的に集まったのが始まりです。
これを書いている私もタスク管理、
特に先延ばし行動に難を抱えていました。
一番先延ばしにしてしまうのは重要度が高く緊急度の低いタスク。
例えば転職活動、進学のための受験勉強、卒業論文、資格試験の勉強等々
人生においてとても重要だけど、
達成するまでやることが多いし時間がかかるもの
こういうタスクは特に先延ばしになりがちです。
 
私の場合は学生時代は修士論文の執筆でした。
これはギリギリで尻に火が付いて何とか書き上げました。
書き上げたけど満足いく出来では無かったし、
やりたいテーマなのか正直疑問だったし
正直あの頃の記憶もあまりなく、思い出したくない位辛い思い出です。
 
さて、そんな私も最近タスクの消化が上手く行くようになってきました。
現在抱えているタスクは資格試験の勉強と小説執筆です。
ポモドーロをじっくり会で取り上げて教えているのが大きいです。
今すぐやる会で講師をやっていて、
人に教えている手前、使えないのは説得力が無いよなぁと思いまして。
人に教えるというのは、教わる以上に学習になるんだなと、実感しているところです。
 
もう一つは、タスクに対する考え方を変える事にしました。
今までは目標量でタスクを設定していました。
具体的に言うと最終的な目標量を設定して、期限を決めてそこから逆算する方法です。
資格試験の勉強なら参考書を終えるのを目標にして、一日辺り何ページという具合に。
 
しかしそうすると、最終的に目標とする量ばかり頭にちらついてしまう。
特に重要度が高く緊急度が低いタスクというのは、
そういう頭の中ちらつきが出やすいのです。
そして当初の目標ほど一日辺りのタスクを消化できずに
一日で実際に自分がやれる量を目の当たりにすると
間に合うのか?これだけしか出来ないのか?これだけなんてダメじゃ無いの?
と不安になって大変に気分が悪くなります。
結果としてタスクに手を付けること自体気が重くなってしまって、
タスクから離れ手すら付けなくなる。
そんなことが何度もあり挫折することが多かったです。
 
ふと、ある日そうした悪循環を繰り返していることに気がついたのです。
変な完璧主義があるので日々の進捗に満足が出来ないのだと。
そして満足いかないままずっと長い期間タスクに触れるのは
苦痛なことで続かないのだと。
 
そこで時間を基準にすることにしました。
毎日決まった時間だけ設定したタスクをやる。
僕の場合はポモドーロ数で設定してます。
 
とにかく時間だけ設定して作業量はあえて考えないことにしました。
そうすると、タスクの進捗が遅くても
一定時間手を付けたら付けただけ、作業は進んでタスクは消化されます。
これだけ出来たのだと達成感も得られやすいので、
タスクに対してポジティブな感情が伴いやすいのです。
 
最近ははそういう風に考えて行動しているので良い感じです。
少しずつでもタスクに触れると言うことを
習慣化させることがとにかく大事なんだと思います。
慣れてくると無理の無い範囲で、タスク量を増やしていくことが出来ます。
長い目で見れば、変に高い目標を立てたときよりも
多くのタスクを消化することになるのです。
 
時間で区切ると言うことは、過集中(集中のしすぎ)を切ることも出来ます。
ADHD傾向のある人間は変に完璧主義だったり、
乗ってくる変に集中しすぎたりバランスが悪い。
だから一旦作業をすると徹夜でやってしまったり、
やり過ぎて翌日ダメージが来て
使い物にならなくなったりとかやらかすことがある。
主催者の尾谷さんも近くで見ていると結構過集中をやっています。
今すぐやる会の参加者からもこの問題で相談がありました。
みなさん結構やらかしてるんですね。
 
ポモドーロは基本25分で一旦切るのです。
アラームが鳴って小休止が入るというシステムです。
コレが入るのと入らないのとでは全然違います。
アラームが丁度良い冷や水になって、作業を止めるきっかけを作ってくれます。
作業をやめるやめないといった決断も実は意志力を消費するので
意志力の弱い人には結構な負担だったりするのです。
アラームが鳴れば自動的に止めるというシステムを作れば
やめるやめないといった決断は意志の力を使わないで済みます。
 
私はタスクに限らず、ネットサーフィンや読書やアニメ鑑賞などの
娯楽の時間も時間でで区切ることにしています。
アニメや漫画も変な完璧主義が出てきて、
一旦手を付けたら全部見なければならない!全部読まない!といった考えが自動的に出てきます。
 
そういう事を考えちゃうと、出来なかったらどうしようとか、出来ない自分も嫌だから
最初の手が出にくいんですよね。
それでどれも中途半端に終わったり、何を見ようかで迷って結局何も見なかったり。
そうして、本来好きでやっていることが、
いつの間にか気が重くなっていることが良くありました。
その結果積みゲー積ん読を良くやるのですが、
こういう完璧主義が大きな原因だと思います。
タスクも娯楽も同じ様な思考パターンが出てきて色々と損をしています。
読者の皆さんもこんな感じの完璧主義が邪魔をしてないでしょうか?
 
こうしたことに気がつけるようになったのも
今すぐやる会で色んな形でフィードバックをした結果なんだなと振り返って思います。
ノートに記録して、発表して、第三者のフィードバックを貰うってとっても大事ですね。