今すぐやる会

怠けるつもりはないのに気が付いたら、サボってしまう。気を付けてるつもりなのに遅刻が多い。そんなスケジュール管理、タスク管理に不安を抱える方へ、めんたね代表http://mentane.net/カウンセラー尾谷幸治が主宰する、ADHDの治療プログラムを用いた、意志の力を使わない、スケジュール管理、タスク管理のワークショップです。お問い合わせはこちらまでcontact@imasuguyaru.com

先延ばし癖もう辞めたい!ダミータスクと小人さん

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参加者の中からタスク管理に関して
タスクを書きだして、優先順位も付けたんだけど
タスクを先延ばしにしてしまう・・・
という悩みが出てきました。

タスクの先延ばし癖、私も苦しんでいます。
一応ちゃんと書くんですよ。
でも何か手が付かなくていつの間にやら一日が終わっている。
ノートに書いたタスクが日常化して壁紙になる。
あれ?おかしいぞ?・・・みたいな。
先延ばし行動はADHD傾向のある人は共通する悩みでは無いでしょうか?

タスクには重要度と緊急度という2つの軸があります。
緊急度の高いタスクは、締め切りが迫っていて、締め切りが近いタスクでなおかつ
締め切りまでにやらなければ、問題が起きてしまう、目的達成ができないタスクです。

重要度というのはその人の人生にとって重要かどうか
これができると自分の人生が良くなるだろうと
未来のことを考え、未来によいことがあるという基準で考えると解りやすいです。

例えば試験勉強なんかは、やらないと試験に落ちて
人生に影響があるので重要度が高いタスクと言えます。
試験が近ければ緊急度はたかくなるし
試験が仮に一年後でも、それが難しい試験なら、緊急度は高くなるでしょう。
逆にそれほど難易度が高くないと一年後なら緊急度は低いかも知れない。

緊急度が高いけど重要度が低いタスクは、
例えば洗濯しないと明日履くパンツがないとか。
パンツはなくても人生は対して変わりませんが
しかしはくパンツがないので緊急度は高いと言えます。
日々の家事、雑事でサボってもちょっと困るだけで人生に影響は無いよなぁってタスクですね。

さて、人は緊急ではないが重要なことは先延ばしにしがちです。
前述の試験勉強、転職活動、結婚、語学勉強、留学準備等々・・・
時期的に差し迫っては居ないけど、やったら人生が大きく変わる
しかしやるには大変そうで腰が重い。
こういうタスクってやらなゃって思ってても手が付かなくて時間だけ過ぎてくってことありません?

で、手が付かないし、手が付かないことが良い気分じゃ無いから
緊急だけど重要じゃないことにばかりに忙殺されて現実逃避をする。
日々の家事、ルーチンワーク、仕事、家族友人の事などから
重要度は高くないけども、緊急度の高いタスクを作ってしまうことがよくあります。

私たちはこれをダミータスクと呼んでいます。
緊急度は高いからやらないとね・・・と良いわけも出来るし
手を付けていればタスクは片付いていくし、
一時的に達成感もあるものだからこれがやっかい。
しかし人生の重要なタスクの本丸には行けません。

重要度が高く緊急度の低いタスクには手が付かないのは
タスクをに手を付けたり、終わらせる手間を考えてしまうからです。
重要度が高いタスクほど、簡単に達成はできないし、手間がかかります。
手間を思うとタスクを考える事自体おっくうになって
結果としてタスクを考える事から遠ざかってしまうということになりがちなのです。

また、タスクの順位付けをするときに
手を付けるのが気が重いからと重要度が低いと順位付けをしてしまって
先延ばしに拍車がかかってしまうこともあります。

気を抜くと重要かどうかで優先順位をきめるんじゃなくて
やれそうか、やりたいかという目先の願望で重要度を決めてしまう危険もあります。

そこで、こんな発想をしてはどうでしょうか?
タスクにかかる手間暇をすべて寝ている間に小人さんがやってくれるとしたら?
自分が寝ている間に手続きも勉強も、面倒くさいなぁと思うことなにもかも
小人さんが何人も出てきて勝手に、しかもパーフェクトにやってくれるのです。
その上であなたにとって重要なタスクは何ですか?と自分に問いかけてみる。

こうしてみるとタスクをこなす自分から離れて、
客観的にタスクを見ることができます。
そして、本当に人生にとって大事なタスク見えてくる。

もしもどのタスクを優先させたらいいか本当に半々で、
自分でも決めかねる場合さいころを振って
出た目で優先順位をきめるというのも一つの手です。
もっとも、多くのケースは実際にさいころを振ることなく
第3のプランをその場で考えることが多いです。
さいころを振って決定するという場面に直面すると
本当にさいころで決めていいのか?
本当はどちらを優先させたらいいか?このタスクでいいのか?と考えざる得ないので、
さいころをふる代わりにどうしようかと別のこと考えるのです。

時々こんな風にして自分のタスクの立て方を考えてみる機会を作ることは大事です。
日常的に、自動的になってしまうと直面して考える事をサボってしまいますからね。