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怠けるつもりはないのに気が付いたら、サボってしまう。気を付けてるつもりなのに遅刻が多い。そんなスケジュール管理、タスク管理に不安を抱える方へ、めんたね代表http://mentane.net/カウンセラー尾谷幸治が主宰する、ADHDの治療プログラムを用いた、意志の力を使わない、スケジュール管理、タスク管理のワークショップです。お問い合わせはこちらまでcontact@imasuguyaru.com

2月やるCafeの報告 「「めんどくさい」「やる気がない」感情のなくしかた」

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2月のやるCafeは
「「めんどくさい」「やる気がない」感情のなくしかた」をテーマにワークを行った。
何かをやろうと思ってもいざ実行に移すとなると
「めんどくさい」「やる気がない」という感情が出てきて
手が付かない、続かないという悩みを抱えてる人は多いと思う。

今回のやるCafeでは
そんな「めんどくさい」「やる気がない」感情に焦点をあてて
何が実行を妨げているのかを参加者に考えて貰うワークを行った。

「めんどくさい」「やる気がない」という言葉は
タスク管理の悩みを聞く中でよく出てくる言葉だが
実はこの言葉エンプティーワード(中身の無い言葉)である可能性が高い。
というのは、「めんどくさい」「やる気がない」という感情自体が問題と言うよりは
その背景にある何かしらの問題が実行を妨げているということがよくあるのだ。

そもそもこうした「めんどくさい」「やる気がない」という形ででるネガティブな感情は
私たちが進化の過程で手に入れた来た必要な感情である。

人類が文明を獲得する以前
不明なところ、危ないところ、解らないところ
そんな場所は命の危険がある場所であった。

過酷な自然環境で活きていくために
感情が進化し、危ないところに近づくとネガティブな感情を出すことで
避けさせ自分を守る役割を果たした。

感情にはそういう形で自分を守る役割がある。

だから、必ずしもなくせば良い物では無い
しかし、文明の進化に感情の進化は追いついていないので
必要の無いところでネガティブな感情がでることがある。
必要が無いと思えばその感情はオフにしても良い。

話を元に戻すが、ネガティブな感情が湧く以上は何か原因がある。
感情自体を否定するよりは、原因にアプローチした方が良いのだ。

例えば私は家で作業したり勉強したりすると言うのがこの1,2ヶ月出来ていなかった。
当然そのとき「やる気が無い」とか「めんどくさい」という感情が出るわけだが
よくよく考えてみると、自室の室温が非常に低く(9度)
暖房のある部屋は家族の共用スペースで、私は人が居ると作業が出来ない。
そうした環境面の不備が「めんどくさい」「やる気がない」という感情を生んでいることに気がつく
気がついてしまうと何のことも無い話だが
コロンブスのゆで卵のような話で感情にとらわれて
実行出来ないのは感情が原因だと思っていると気がつきにくい。
寒さが原因と気がついてから
暖房の効いたカフェで仕事をするようになると意外と進むことがわかった。

ワークでは最初に「めんどくさい」「やる気がない」で手が付かなくて困っていることを書き出して貰った。
次ぎに具体的に思い起こして貰った。
その感情が出てきたときは「いつ」「どこで」「だれがいて」「何をしようとして」…
と映画のワンシーンのように書き出して貰う。
こうして書き出すことで原因を探ることができる。
事実を淡々と書くと言うだけでも効果が大きい。

そして「めんどくさい」「やる気がない」を生み出す要因を探っていく
主に暑い、寒い、疲れた、眠い、等の身体的不快と
解らない、難しい、やったことが無い、等の心理的不快がある
特に心理的不快の中でピックアップしたのが「義務感」だ。
「めんどくさい」「やる気がない」にセットで付いてくる感情である。

後半ではこの「義務感」をなくすワークをやった。
そもそもこの「義務感」は受動的なものだ
やりたくないのにやらざる得ない、やらされているみたいな感情だ。
だが本当にそうだろうか?

もともと、やりたいと思っていたことで、自分が望んだことなのだ。
少なくともこのワークで取り上げるモノは。

厳密に言えば結果は欲しいが課程に興味が無いやりたくないという話なのだと思う。
英語はペラペラになりたいが、勉強はしたくない。
部屋を綺麗にしたいが、掃除がめんどくさい。

ワークでは改めて何の目的でやりたいと思ったのかを思い返して貰い
最終的に以下の3つから今後の行動を選択して貰った。

A 義務ではないし、やりたくないからやらない
B 義務ではないが、やり遂げた結果は欲しい。やりたいからやる
C 決して避けられない義務なのでやる

こうして他者から押しつけられたモノではなく
自分で望んでやろうと思ったと思い返して貰うだけで
義務感は軽減することが多い。

ここまで思い返してやらないという選択肢を選んでも良い。

参加者は大半がBを選ぶことが多かった。

感情の問題は感情だけが問題ではなく
感情を生み出す何かを振り返ってみることが大事である。

参加者からは
「こうしてやってみると自分が何をやりたかったが見える」
「自分の感情に向き合う機会ができてよかった」
「改めてやりたい気持ちがでてきた」
という感想がでた。

3月のCafeの募集も始めました。

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