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怠けるつもりはないのに気が付いたら、サボってしまう。気を付けてるつもりなのに遅刻が多い。そんなスケジュール管理、タスク管理に不安を抱える方へ、めんたね代表http://mentane.net/カウンセラー尾谷幸治が主宰する、ADHDの治療プログラムを用いた、意志の力を使わない、スケジュール管理、タスク管理のワークショップです。お問い合わせはこちらまでcontact@imasuguyaru.com

3月やるCafeの報告「認知行動療法でやりたいことが出来る自分になる」

3月のやるCafeは「認知行動療法でやりたいことが出来る自分になる」
をテーマに行った。

ワークの概要は認知行動療法の思考記録表を参加者にやって貰った。

手順としては以下の通りである
①最近あった問題あるなとか、改善したいなと思う振る舞い・行動を具体的に思い出し時間・場所・状況を書き出す。
②そのときの感情をに名前をつけて書き出して10段階で点数をける(鬱・イライラ・不愉快・絶望・罪悪感・怒りなど)
③そのときに頭の中で思ったこと、考えたこと、感じたこと、話したこと(思考)を書き出す。
④自動思考を見返して、認知のラベルをつける。
⑤適応的な考え方を書き出す。

という①~⑤の手順なのだが、
なかなか初めて取り組むには難しい内容であったと思う。
もちろん、いきなり投げっぱなしでは進まないので
今回は一人一人について回って質問したり誘導をしたりしながら
ワークを進めた。これまでとは少し趣が違ったように思う。

まず①では取り上げたい出来事・事実を書き出して貰うのだが
これでも難しい人は難しい。

「私はいつも~なんです」と言うが
具体的な日時を指定したエピソードが出てこなかったり、
「上司はイラッとした口調で言った」とか
「Aさんは私を嫌っている」とか
自分の頭の中での解釈と事実を混ぜて書き出す人などが出てくる。
そもそもなにも出てこないという人も居たりする。

いずれにせよ事実をありのままに淡々と、それでいて自分の解釈や考えは別として眺めるというのはそれだけで、慣れていないと練習がいる。
逆にそれができるだけでも感情に飲まれないで事実を眺めることが出来るので、大きな成果だ。

更に③でその状況にまつわる思考を書き出して貰うが
これも難しい。何も出てこないというのもあるし
「こんな思考や感情は持ってはいけない」という前提が(特にネガティブなもの)
本人の中に無意識にあったりするので抑圧してしまうこともある。
その場合は指導役が誘導してあげる必要がある。

この認知行動療法の思考記録表は取り組めば効果はとても大きいと確信するが
一人でやるには本当に大変だとあらためて実感した会だった。

そんな難しいワークではあったものの
歯ごたえはあったようで、参加者は熱心に集中して取り組んでいた。
時間はかかるがなんだかんだでみんな最後まで書けていた。

「はじめてのことで慣れないこともあったがやればやるほどいい効果が出そうだ」
「とりくむと面白そう」と言ってくれる参加者がいたので助かったと思う。

もう少し改良を加えればきっと良いものになるし
これは掘り下げて取り組むことが参加者の利益になるとも思った。
そこで4月も認知行動療法の思考記録表をテーマにやる。
内容はより改良を加え、認知行動療法にまつわる新しい話もするつもりだ。
もちろん初めての人がよりやりやすいように改良しているので
初参加の人も大歓迎である。

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