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怠けるつもりはないのに気が付いたら、サボってしまう。気を付けてるつもりなのに遅刻が多い。そんなスケジュール管理、タスク管理に不安を抱える方へ、めんたね代表http://mentane.net/カウンセラー尾谷幸治が主宰する、ADHDの治療プログラムを用いた、意志の力を使わない、スケジュール管理、タスク管理のワークショップです。お問い合わせはこちらまでcontact@imasuguyaru.com

12月やるCafeの報告 「大掃除大作戦~モノと部屋の整理をやり抜く~」


12月のやるCafeは
「大掃除大作戦~モノと部屋の整理をやり抜く~」
をテーマに開催した。

最初にA3の大きな紙に部屋の見取り図を描いて貰った
部屋を俯瞰してみて改善したポイントを洗い出して貰う。

その上で自分にとっての理想の部屋の状態を話して貰った。

参加者にはこんな質問を出した。
例えばあなたの目の前に何でも願いを叶えてくれる
魔法使いのお婆さんがあらわれたとする。
そのお婆さんは何でも願いを叶えてくれるが
物わかりが大変に悪い。
ただ単に「綺麗にして」と魔法の光線で部屋のモノをチリにしてしまうかもしれない
だから、具体的におばあさんがイメージできるように説明する必要がある。
さて、あなたが思い描く理想の部屋は何ですか?

理想の状態を細かく具体的にイメージ出来ていないと
作戦の立てようもない。意外とこの点が曖昧なケースが多い。
具体的になれば必然的に現在とのギャップが出てきて
やることが見えやすい。

そして、実行することを書き出して貰う。
付随して実行するに当たって必要な道具(収納用具、掃除用具、箱など)も書き出して貰った。

また、部屋の整理にあたって以下のテクニックを伝えた。

ポモドーロテクニックのすすめ
何度もやるCafeで紹介してきたポモドーロテクニックだが

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掃除や整理に威力を発揮する。
前提として掃除が上手くいかない人は
作業の始めどころと切りどころが解らない上手くいかない人が多い
始めるにはハードルが低く、終わりも見えているので手がつけやすい。
一旦集中してずーっとやり続けてしまう過集中の問題もこれで避けられる。
参加者からも「それ、早速やってみますと反響が大きかった」

他人を使う
たとえば、スタッフの尾谷さんは自宅兼事務所で
自宅でワークショップをやったりしている。
だから定期的に人が来る。なので掃除をせざる得ない環境にあるので部屋が綺麗になる。
何かえいやと人を部屋に呼ぶ約束をしたり
また、人に掃除や整理をするから手伝って欲しいと頼んでみたりする。
他人のもたらす強制力は思っている以上に大きい。
人が居れば動かざる得ない。

ファイブボックス法
段ボールを4つとゴミ袋を1つ用意し、
気になっているモノ、整理するモノ、捨てるかどうか迷っているモノを一カ所に収集する。
そして、以下の項目を箱に書いて振り分けていく。
①要修理品( 故障しているが修理すれば使えるもの)
②寄贈品(他人にあげるもの、寄付するもの)
③保存(使えるもので、過去1年以内に使用したもの)
ペンディング(捨てるか、取っておくべきかどうか決めかねているもの)
※1年保存して、使用していなければ捨てる
⑤ゴミ袋

重要なのはルールに従って回すこと。
箱にもちゃんと名前を書いてしまうこと。
なあなあにやってしまうと、中途半端な整理しか出来ないし。
中途半端にやるとこれまでやってきたパターンが繰り返される。
このように箱を持ち出して整理するのは
その人がそれまでに持っていなかった枠を持ってきて行動を変えたいからだ。
なあなあだと今までのダメだったパターンがまた出てきてしまいあまり変わらない。

収納場所の固定とラベリング
モノがあふれてしまったり、
場所が解らなくなったり
整理が出来ないのは
モノのしまう場所が、言い換えると居場所が無いか不確定だからだ。

場所が決まっていないとどこにしまうかで意志力が使われて消耗するし
モノが見つからなくて探すのでも消耗する。
結果として無くしたり、場所だけ取ったりとかそういうことが起きる。

どこにモノを置くのかを決め、かならず出したらそこにしまうというシステムを作っておくと大変に便利である。
その際になんとなくで決めるのではなくラベルを貼るというのをお勧めしたい。
そして出来ればラベルは手書きのモノよりも
ラベルプリンターなどでちゃんと作ったモノの方が見栄えも良いし
威力を発揮する。
地味なようだがラベルを貼る行為それ自体が強制力を生み出す。

また出し入れのしやすさも重要で
私はウォールポケットやつり下げラックを愛用している。

今ここで考える、モノにまつわる自分の物語について考えてみる
たとえば、私の友人が汚い色鉛筆セットを捨てようとした時の話である。
友人の母はそれにこういって反対した
「あんたが結婚して子供を産んだときに孫に使わせる」
その友人は結婚はおろか、候補の相手も居ないし、そもそも願望も無い
直近でありそうな話では無いのに、大まじめに母親はそんなことを言ったらしい

当人にしてみれば現実味のある話かもしれない
しかし第三者が聞けばそれは無いよなぁというケースが
モノにまつわる意味づけでは多いのでは無いか。
モノを目の前にしたときに直近でつかうか?
未来に使うとしてもいつだろうか?という視点で突き詰めて考えると
結構なモノが必要ないのに持っていたりすることがある。
もしくは、過去に思い入れのあるモノを捨てられないとか。

何も使わないモノは全て捨てろとは言わないし、
思い入れは思い入れで大事だとは思う。
ただ、生活を圧迫していたら問題で
今の生活と過去の思い入れや未来への備えを天秤に掛けてみる必要はあるかもしれない。

完璧主義に陥らないようにする
言うまでもない。モノが片付けられない人は完璧主義者が多い
ほんのちょっと手をつけようと思っても
どうせ今から初めても大して進まないとか
どうせなら完璧にやりたいとか思ってしまって
実際の作業が手についていないことが多い。
少しずつ進めることが現実的だし、意外と早いのだ。

参加者からは
「こうやって考える機会は無いが、実際に手を動かして考えるとやれそうな気がしてきた」
「手をつけるのがおっくうだったがポモドーロは早速使ってみようと思う。人を使うのもやってみる」
といった声があがった。

来年1月も募集を始めました。

imasuguyaru.hatenadiary.jp

 

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