今すぐやる会

怠けるつもりはないのに気が付いたら、サボってしまう。気を付けてるつもりなのに遅刻が多い。そんなスケジュール管理、タスク管理に不安を抱える方へ、めんたね代表http://mentane.net/カウンセラー尾谷幸治が主宰する、ADHDの治療プログラムを用いた、意志の力を使わない、スケジュール管理、タスク管理のワークショップです。お問い合わせはこちらまでcontact@imasuguyaru.com

何より大事なのは時間だと気がつく話−本当の損得を考える−

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物心付いたころから貧乏症だったと思う。
本が大好きで、しかし貧乏性でお金は極力使いたくなかったから
小さなころからブックオフやアマゾンマーケットプレイスを利用してきた。

めぼしいものは手当たり次第に買う。
一冊100円とか、送料込み250円ちょっととかだったし買うことに抵抗がなかった。

本に限らずいろんなところで貧乏性というのは私の行動規範となり
私を縛り、行動を規定していたように思う。
例えば、スーパーのお惣菜半額シール。
半額になるまで店内をうろうろして時間をつぶしたりすることはよくやってた。
他には、旅行に出かけたときの交通手段や宿とか。
宿は安いドミドリーをつかい、移動手段は少しでも安くとLCCのサイトをはしごしたり、夜行バスを比較したり。

結局は少しでも安くなければならないという規範意識が先に出てしまい。
そのときに消費される、時間や意志力といったものに目が行っていなかったことに気がつく。

しかも安いと言って衝動的に飛びついたものは、長い目でみて、損をすることが多かった。

安いと思って買った本はたいていが読まずに積ん読になり、
結局読まないで捨てたり、売ったりすることはよくあった。

旅行もわざわざ時間を取って、楽しむために行くのに、
安い移動手段で体力を消耗し体調を崩したりした。
台湾に行ったときに台北で一番安い宿日本円で一泊900円だっだのだが、
あまりのひどさに3日分先払いしていたのだが急遽宿を変えて3日分の宿泊費を無駄にしたりした。

どうも振り返ると「得しなければ」という点で、衝動性と完璧主義が暴走していたように思う。

似たようなことに思い当たる方は結構いるのではないか。

今すぐやる会で
認知行動療法」と「問題解決の手段を考えるワーク」をやったことで振り返って考えることにつながっている。

認知行動療法は自分が問題行動をしてしまったときやいやな気分になったときに
そのときの状況と感情と自分の中で自動的に出てくる思考を記録してもらう療法だ。
詳細は別で記事を書くとして
日常生活で自然と考えたりやったりすることで、
問題があることを記録して自分を客観的に見つめることをやる。

問題解決の手段を考えるワークは
ある問題(タスク、プロジェクト)に関して
その問題を解決するための手段を書き出してもらう。
その上でそれぞれに点数をつけてもらって
どの手段が問題解決に有効か?ということを考えてもらう
このワークの効果は紙に書き出して、
一覧に見える化をして比較してもらうことだ。

ADHD傾向がある人間は、様々な手段を同時並行で考えるのが苦手だ。
あれも、これもと考えようとすると考えること自体が面倒になり考えるのをやめたり
混乱して、混乱して不快な状況に耐えられずに考えるのをやめたり。

手段を比較するというのも、できない人はやれない。
問題を抱えている人はかたくなにひとつのやり方に執着するなんてこともあるので
立ち止まって比較検討するということをやらなかったりする。

こうしたワークをやる中で自分の中で自分が衝動的に動くポイントがわかって
あ、俺は安いものがあると、損してはいけない!と思って後先考えて飛びついてしまう
ということが自覚できるようになる。
これを買ったら自分にどんな利益がえられるかな?
では、利益を得るには他にどんな手段が?そもそも利益なんてあるの?とか。

目先で得をするだろうお金の額と
ここで消費する時間や意志力を比較してどっちが自分にとって得だろうか?
ということが自動的に出てくるようになったことを最近発見した。

お陰で中古ショップで入り浸って時間をつぶすなんてことがなくなるし
本当に読みたい本も考えられるようになった
そして、本当に読みたい、読むべき本も限られているなんて事がわかる。

何より大切なのは限られた時間だと言うことに気がつく。
時は金なりとはよく言うが、最近になって実感してきている。