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怠けるつもりはないのに気が付いたら、サボってしまう。気を付けてるつもりなのに遅刻が多い。そんなスケジュール管理、タスク管理に不安を抱える方へ、めんたね代表http://mentane.net/カウンセラー尾谷幸治が主宰する、ADHDの治療プログラムを用いた、意志の力を使わない、スケジュール管理、タスク管理のワークショップです。お問い合わせはこちらまでcontact@imasuguyaru.com

7月やるCafeの報告 ポモロードテクニックを使ってタスク収集

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7月のやるCafeを先日やった。
テーマはポモドーロテクニック

集中することが苦手な人
やりたいと思ってることがあるが
手がつかない人にお勧めのテクニックだ。

ポモドーロとはイタリア語でトマトのこと。
このテクニックを発案した人が
トマト型のキッチンタイマーを使っていたことから
ポモドーロテクニックと名前がついた。

やることは次の通り
①タイマーを25分にセットする
②タイマーを押してタスクに取り組む
③タイマーがなると同時にタスクをやめる
④タイマーを5分にセットして休憩する。タイマーが鳴ったら休憩をやめる
①~④を繰り返す
①~④で1ポモドーロ

※個人差はあるが4ポモドーロ(約2時間)で30分~60分程度の長い休憩を取る
※25分とはあくまでも目安なので、25分でハードルが高いと思ったら10分でも良い。自分に合う時間が良い。

量ではなく時間でタスク管理をするテクニックだ。

次のようなメリットがある。

・タスクに取り組むハードルが下がる
ぜんぶやるのは大変そうだがとりあえず25分なら・・・
やりたいと思っているけど手がつかないタスクにおすすめ

・簡単に始められ、いろんなことに使える
キッチンタイマーがあればすぐにできる。勉強・仕事・家事なんでも使える

・タスクをやるか、やらないかで迷うことがなくなり、意志力の消耗を防ぐ
『意志力の科学』によれば人間は意志決定をする際に、
グルコースブドウ糖)を消費する。
要するにエネルギーを使うのだ。
たとえば何か仕事でも勉強でも
タスクに取り組んでいる時を思い出してほしい。
特にやりたくない、気の乗らないタスクの時だ。

一応手を動かしながらも
頭の中では「やめたいなぁ」とか
「あと何分でやめようか」とか
「めんどくさいけどやらないといけないし、やろうかな、やらないかな」とか
タスクをやるかやらないか、やめようか
続けるかでいろいろ頭のなかでぐるぐる自動的に考えてはいないだろうか?
ポモドーロテクニックではタイマーにタスクの開始・停止の決定をゆだねるので
意志力を使わないですむ。
実際にやってみると自分が意志決定にエネルギーを割いていたことに気がつく
という参加者の声も上がった。

・タスク消化の能率・集中力が上がる
だらだら長い時間やるより、
25分と区切ってやることで集中して取り組める。
試験を受けているような状況を作り出すことができる。
学生時代に期末試験や入学試験をした時のことを思い出してほしい。
どんなに集中が苦手な人でもあの時は机に向かっていたはずだ。
時間を区切ると、この時間でやれることは何か?と脳が動き出して
やることの優先順位が明確になり、無駄なくタスクに取り組むことが出来る。
時間が沢山あると思うと脳は怠けてしまってだらだらだとやってしまう。

・過集中を防ぐ
集中力にムラのある人は
集中するときは過剰に集中してしまい、消耗することがある。
こういう人は長い目で見るとタスクに触れる量が少ない
一時的に集中して下手にやりきった感もあるので振り返りが起きにくい。
タイマーが鳴ると同時にタスクをやめるので
長い目で見ると体への消耗も少ないのだ。
タスクに取り組むだけではなく、休む時間もしっかり管理するのが長く続けるコツだ。

・タスクに継続的に取り組むモチベーションが上がる
タスク途中でタイマーが鳴ると
物足りないな、もっとやりたいという気持ちが起きる。

タスクも腹八分目が丁度いい。
人間はやりきってしまうと、そこで終わったと思い、手が離れてしまうことがある。

25分というのは、体験して貰うと解るが、
短いようで意外と時間があり結構やれることがある。
ただやりきるにはちょっと足りない良い塩梅の時間なのだ。
やれる、できることを実感すると、
モチベーションは上がり、次のタスクに取り組みやすくなる。

今回のやるCafeでは、
いきなり25分ではハードルも高いかと思い

5分の短いポモドーロ
5分休憩
25分のポモドーロ
5分休憩
25分のポモドーロ

でやってもらった。

実際に参加者にやって貰うと、
タイマーを押すと当時に参加者は一心不乱にタスク収集に取り組んでいた。
集中力がなくて困っている人が来ている集まりなのに
静かにペンの音だけが聞こえる時間が流れていた。
参加者の反響も大変よく、フィードバックの時間には沢山の感想が出た。
予想以上の大成功の会だった。

参加者の感想

実際に書いてみると結構出てくる。
自分でもやれそうだと思った。

集中した分だけ疲れた。疲れるくらいに集中できた。
考えたという感じがする。

今まで私は集中すると言うことが出来ていなかった気がする。
今回このテクニックで集中するということが解った。

普段自分はいろんなことを同時に考えていて、
だから集中できなかったしうまくいかなかったが、
ポモドーロテクニックは一つのことに集中することができる。

書き出して見ることで、どうしてこのタスクをしようと
思ったんだろうか?と考えることができる。
思考のキャッチボールを書きながらしたと思う。
書き出すことが自己対話のツールになる。

 

当日の写真

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